くらし情報『全体の1割が申告漏れ…ねんきんネットの「未加」に要注意』

2019年3月6日 06:00

全体の1割が申告漏れ…ねんきんネットの「未加」に要注意

(加谷さん・以下同)

【ケース2】ねんきんネットで結婚退職前の最後の月の部分が赤字で「国年」になっていたんですが、会社のミスでしょうか?(50代・主婦)

「『国年』とあれば国民年金に加入していた時期。また、赤字は『未納』などを意味しますので、退職や結婚の慌ただしさで納め忘れたのかもしれません。ちなみに『未加』、つまり未加入の記載は要注意。’07年に大騒ぎになった『消えた年金』に該当していると、加入していたのに記録されていないことになります。しかし、元の会社が倒産していたら在籍記録を調べようがないので、経理担当だった人などを探して証人になってもらうしかない。在籍が確認できれば、『加入期間』となり、年金受給条件の不足分が満たされる場合もあります」

【ケース3】大学卒業前の息子に国民年金の未納があったんですが、後払いできますか?(50代・主婦)

「未納の場合でも、時効になる2年前まではさかのぼって支払えますので、年金の加入期間を増やすことができます。息子さんが21歳で卒業前でしたら、すべての未納をなくすことも可能ですね。新社会人になるお子さん世代は、保険料や住民税などの仕組みを知らない場合も多いので、社会に送り出す儀式だと思って、親が説明してあげるべきかもしれません」

さまざまなケースで大損とならないよう、アドバイスを参考に難解な年金パズルに取り組もう。

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