毒蝮三太夫明かす妻との出会い 改名巡り感じた「妻の強さ」
「日本橋の三越劇場に出ていたときの楽屋に、三越勤務の友人が、オレより半年ばかり年上のデパートガールの同僚を連れてきた。それが、カミさんのみさを。会った瞬間、『この女性は結婚するのにふさわしい人だ』と直感した」
しかし、当のみさをさんにはそのつもりはなかったようだ。
「『芸能人は、どうせ遊びでしょ』と思ってたようだよ。2年ほどして意を決して交際を申し込んで、なんとかオッケーをもらえた。次に婚約指輪を渡したら、『これから毎月1万円ずつ定期預金をしてちょうだい』。オレの見込んだとおり、経済観念もしっかりした女だったね」
赤坂プリンスホテルでの結婚式は、26歳のとき。仲人は小林桂樹さんご夫妻、司会は盟友・立川談志さん(75)。
「結婚後、しばらく仕事がない時期が続いた。でも、カミさんは文句一つ言わず、『私が働いているから』と、デパート勤めを続けてくれた」
結婚から4年目には、『ウルトラマン』がスタートし、“アラシ隊員”として日本中の子どもたちのヒーローに。続いて1年後には、国民的人気番組『笑点』の2代目座布団運びに選ばれる。この出演依頼もだが、改名をすすめたのも、『笑点』の初代司会者でもあった談志さんだった。