新田恵利さん「自分でできることは自分で…介護DIYのすすめ」
そもそも、普通のご家庭に電動のこぎりなんてないでしょうから」
新田さんは脱衣所のドアを外すDIYも行っている。
「バリアフリーも考えて建てたので、廊下は車いすで余裕をもって移動できます。それでも、車いすのままドアを開くのは難しいですし、ドアが邪魔になって入りにくい。それで、扉を外してしまうことにしました」
プラスドライバーがあれば、ドアは簡単に外せる。ただし、1人での作業は危険なので、誰かにドアを支えてもらおう。
「目隠しがほしい人は、のれんやカーテンをかければいいですね。つっぱり棒でつけられるタイプのものもあるので、特別な工事は必要ありません」
新田さんのDIY好きは、大工だった亡き父への憧れからきているという。
「父がのこぎりを引いたり、口にくぎを入れて金づちでくぎ打ちする姿がカッコよくて大好きでした。
子どものころは、『ちょっとやってみるか』と、のこぎりを持たせてもらったこともあります。ドライバーや金づちなどのDIYの工具セットが“嫁入り道具”のなかにあって、主人にも驚かれました(笑)」
ここ数年は、年に2度の母との遠出が恒例となっているという新田さん。
「5月の母の日の近くと、11月の母の誕生日あたりに行くことに。