睡眠惜しみ翻訳家に、“億資産”築いた原点はかつての貧しさ
その後、法人を設立し銀行で法人口座を開設したときに、銀行員から住宅ローンを勧められ、土地を購入し、自宅として注文住宅を建てた。’08年には賃貸マンションを1棟、’10年にまた1棟を銀行の融資を使って購入。書籍をたくさん読んだり、金融の知識を教えてくれる「ファイナンシャルアカデミー」に通うなど、熱心に学び、信頼できるメンターも現れた。
「最初の1棟を購入するための融資の審査が通るまでに、2年の年月を要しました。やっとマンション1棟を手に入れられる!と喜んで、父に連帯保証人を頼んだら、驚いて翌日寝込んでしまって。その話は諦めるしかないのかと思ったのですが、メンターは次の作戦を計画。『成功者は決して諦めない』ということを教わりました」
「何事も自分でよく考えて判断しなさい」と自立心を育んだかいもあって、子どもたちは高校を卒業後、すぐに起業したり、海外で勉強をするなど、予想よりずっと早く子育てが終わったことで「一時期、空の巣症候群になりかけました」という星野さんだが、そこでいつまでも落ち込むことはなかった。
2棟のマンションのローンは家賃収入で順調に返済しており、3棟目の賃貸併用住宅では民泊を始めた。