くらし情報『ジブリで学んだ“宮崎駿のリアル”『なつぞら』スタッフが明かす』

2019年8月16日 06:00

ジブリで学んだ“宮崎駿のリアル”『なつぞら』スタッフが明かす

風当たりはそれまで以上に強かった。

「『また、あの生意気な女が』と思った人もいたでしょう。きつかった。苦しくて、独りぼっちだと思っていたら、父がヘリコプターで助けにきてくれる夢を見ました」

過酷だった『山田くん』の仕事から解放されたとき、舘野さんは、「お話ししたいことがあります」と、宮崎さんにお願いした。

制作期間中にため込んでいたうっぷんについて話しているうちに、抑えていた感情があふれ出し、涙が止まらなくなってしまった。すると、宮崎さんは、ズボンのポケットからハンカチを出し、そっと差し出してくれたのだった。その後も、宮崎さんは『風立ちぬ』(’13年)まで、動画チェックを舘野さんに依頼し続けた。

舘野さんは、ジブリの制作部門解散を機に、’14年12月、退職。


『エンピツ戦記』は、退職後の彼女がジブリの広報誌に寄せた、ジブリでの27年間の回顧録をまとめた著書。連載のきっかけをくれた鈴木プロデューサーからは、「『私は宮崎駿のせいで結婚できませんでした』という書き出しではじめてください」と依頼された。

その連載がはじまることについて、宮崎さんはこんなことを言っていたという。

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