くらし情報『上半期過去最多の55件 倒産した事業主が語る介護経営の実態』

上半期過去最多の55件 倒産した事業主が語る介護経営の実態

そして、小規模事業者が抱えるもう一つの大きな悩みは、人材が集まらないという問題だ。昨年12月、全国ホームヘルパー協議会が発表した資料によると、ヘルパーを募集しても「応募がない」と回答した訪問介護事業者は全体の約9割。ヘルパー不足が経営を厳しくしている現実がある。

厚生労働省の試算でも、介護人材が’20年には約13万人、’25年に約34万人が不足するとしており、介護職員の処遇改善、外国人ヘルパーの受け入れなどの対策で介護の働き手を増やす必要があると指摘している。

だが、大変な仕事のわりには、給与が安すぎるという現場の声は多い。パートのヘルパーの時給が1,000〜1,300円とも……。今後、さらに介護報酬が減るとも噂されるなかで、確実に人材を確保しながら、安定経営するのは容易ではないだろう。

「小規模業者はこれからどんどん淘汰されて、大手が経営する介護施設が主流になっていく」

こう予想するのは、介護アドバイザーで、年間220本以上のセミナーをこなすAll About「介護」ガイドの横井孝治さん。


「自分の親が入所した施設とか、介護サービスの提供を受ける事業所が潰れてしまうということが普通に起こっています。

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