2019年10月20日 06:00
70代入った市村正親 体力作り欠かさず「気力の衰え感じない」
「ドラマのなかでポルトガル語を話す場面がたびたび出てくるんですよ。僕自身は、日本語をしゃべっているときよりもしっくりきて(笑)。サンバのリズムに乗せて踊ったりしていると、この役は僕に当てて書いてくださったのかなという気がしてならないです」
そう語るのは、ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系・10月17日、21時~)の新シリーズに出演する市村正親(70)。彼が演じるのは、“今世紀最大のコストカッター”の異名を持つ日系二世のブラジル人投資家、ニコラス丹下。財政難の病院や会社を再建してきた彼の決めゼリフは、「私に救えない企業はない!」。
「市村正親で言い換えるなら、『私を使って失敗はありません!』とか、『私の芝居にハズレはありません!』って言うようなものですよね(笑)。僕は、そんなことを口に出して言いませんけど」
また、奨学金で医学部に通うなど、人知れず苦労した過去を持つ丹下に自身を重ねる。
「僕の両親は父が新聞記者で母は飲食店のおかみという本当に普通の家庭で、決して裕福ではなかった。
役者の道に入ったとき、ある種の劣等感があって。学歴やコネとか自分にはないものを持っている人を見ると嫉妬したものですよ」