くらし情報『65歳まで現役貫いた元全日空CA 8000人の後輩に「輝き方」伝え』

2019年11月4日 11:00

65歳まで現役貫いた元全日空CA 8000人の後輩に「輝き方」伝え

「あのころのCAはまだ、結婚前にちょっとやる、そんな仕事だったんです。それがまさか……、65歳まで飛ぶことになるなんてね」

’86年7月の国際線就航以来、大宅さんは30年以上、チーフパーサーとして乗務を続けてきた。当初の定年、30歳も、37歳になり、45歳に延び、国際線就航のころには60歳になっていた。今では保育所が用意されるなどサポート体制も充実し、結婚、出産を経て、飛び続けるCAも珍しくない。

とはいえ、ハードな仕事内容が軽くなったわけでもない。40人いた大宅さんの同期も、わずか1年で寿退社した1人を筆頭に、次々に退社。ともに最後まで残っていた同期も40歳で管理職になり、飛ぶことをやめてしまった。

「やっぱり長時間勤務に、時差のきつさ、そういったことを抱えながら気をつかう接客というのはこたえるんでしょうか。
体力的にきつくなってしまうんでしょうかね」

それでも、大宅さんだけは飛び続けた。

「60歳のとき、今後は雇用延長の形になります、と告げられて最初は、そろそろゆっくりしてもいいかな、と思ったんです。でも……」

翻意させたのは、90代になっていた母だった。

「母が言ったんです。

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