くらし情報『無給労働に謝罪の手紙 一世風靡のダンス創った振付師の辛酸』

無給労働に謝罪の手紙 一世風靡のダンス創った振付師の辛酸

でも影どころか、形も無いような扱いは屈辱だった。はしごを外されたような気がしました」

一世風靡は、素人の男たちがどこからともなく集まって週に一度路上パフォーマンスをするというコンセプト。「プロのダンサーで、女性の私の存在は、違和感となったんでしょう」と川崎さんは振り返る。これまで「川崎先生」と呼んでいたスタッフが「川崎さん」と呼び方を改め、取材時には席をはずすよう促される。そんな扱いを受け、川崎さんは一世風靡から離れたーー。

すると、メンバーから電話が入ったのだ。

「もう失礼なことは俺たちがさせないから、これからも振付をやってもらえないかな」

彼らは『先生が辞めたら僕らも辞めます』という内容の文章にそれぞれの名前とハンコを押した、まるで小学生の作文のような手紙を持ってきたという。一世風靡メンバーから手紙をもらったとき、少しぶっきらぼうに「じゃあ、やってもいいけど」と応じた。
けれど内心では、踊り出しそうなほどに嬉しかった。この騒動の後から、仕事に応じて振付料が支払われていくように。

一世風靡セピアの振付がきっかけで、広く知られるようになった川崎さん。大好きだった演劇の世界からもオファーが殺到するように。

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