くらし情報『“地震予報”の未来を拓く「地下天気図」令和2年要注意箇所は』

2020年1月17日 06:00

“地震予報”の未来を拓く「地下天気図」令和2年要注意箇所は

そんななか、高い制度の“地震予測”が可能になる未来を開くのではないか、と注目を集めているのが、長尾教授が研究する“地下天気図”なのだ。

「地下天気図とは、地震の発生状況を、天気予報の気圧図になぞらえて可視化したものです。私たちが気付かないような小さなものも含めて、地震活動が通常より少ない状態を“低気圧”。通常より多い状態を“高気圧”と呼んでいます。昔から言われていることですが、大地震が起きる前には、地震活動が通常よりも減る傾向にある。つまり、嵐の前の静けさです。地下天気図でいう低気圧の状態が続いたあとに大きな地震が起きることが多いのです。地下天気図で、低気圧の状態が長期間続けば続くほど、そのあとに起きる地震は大きくなる傾向にあります。
低気圧が続いている最中に地震が起きることもありますし、低気圧が解消して、地震活動が活発化し始めたあとに大きい地震がくることも多い。また、震源については、低気圧の真ん中より、その周辺部で起こることが多いようです」
過去の例を見てみよう。たとえば’16年4月14日に起きた熊本地震(マグニチュード7.3)は異常の周辺部を震源として発生した。

「熊本地震の場合は、地震が起きる半年前の’15年9月ごろが、地下天気図の異常のピークでした」

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