くらし情報『“地震予報”の未来を拓く「地下天気図」令和2年要注意箇所は』

2020年1月17日 06:00

“地震予報”の未来を拓く「地下天気図」令和2年要注意箇所は

異常のピークとは、地震活動が通常よりも極端に少ない“低気圧”が続いた時期という意味だ。

「しかし、’16年4月13日の地下天気図を見ると、すでに低気圧は消えていました。そして熊本地震が発生したんです」

長尾教授らは、’11年にDuMAという会社を立ち上げ、こうした「地下天気図」の異常を有料メールマガジン(月220円・税込み)で配信。収益は地震予測の研究に役立てられている。

「ただし、低気圧が近づいても100%雨が降るわけではないのは地下天気図も同じ。あくまでも、地震予測をするために、地下で起きていることを知る第一歩だと思ってください」

そう話す長尾教授が、最近の地下天気図から「地震が起きるリスクが高い」と注視しているのが、次の4カ所だ。

まず、引き続き注意したいのが、昨年末に地震が多発した北関東。図を見てほしい。
昨年の12月4日の関東地方の地下天気図だ。図の青色のところが低気圧。

「栃木県や茨城県南部の低気圧は解消されましたが、まだ埼玉県北部では低気圧が残る異常が続いています。冒頭でもお話ししたように、今後、マグニチュード6程度の地震が起こる可能性もあります」

今後また、関東地方でマグニチュード5クラスの地震が続けて起きるようであれば、これが引き金となって首都直下型地震が起こる可能性も否定できないという。

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