くらし情報『松島トモ子「親子心中も考えた」壮絶老老介護でみえた母娘の形』

2020年2月24日 11:00

松島トモ子「親子心中も考えた」壮絶老老介護でみえた母娘の形

信頼しているケアマネージャーさんからは、『親子共依存になっているから離れたほうがいい』と言われたこともあります。でも、なかなか決心がつかなかった」

母にとっては、この家がいちばんだから――。母の介護をすることで、松島さん自身の“老い”に対する考えも変わったという。

「娘バカなんですけど、95歳までの元気な母を見ていたときは、“老い”なんてちっとも恐ろしくなかったんですね。でも、とんでもないところを見せられちゃって。いやいや、生きるって、大変なんだな、って。でも、だからこそ、母と過ごすなんでもない平凡な一日が幸せ。私たちの親子関係は普通じゃないですよね。
でも、“普通の家庭”なんてきっとないと思うんです。母と私は成功例とはいえないけど、まあこれもありだなと」

今は、母の希望で母と一緒のベッドで眠ることもあるという松島さん。介護でみえた母娘の形を通し、最後にこう語った。

「なにより、戦時中の幻覚を見ながら戦っている母の姿を見ていたら、こうやってずっと私を守り続けてくれたんだ、と思ってね。(介護で)少しは親孝行できてるんじゃないかって。父の元に母をお返しするその日まで一日でも長く、ニコニコしながら自宅で最後を迎えてもらうことが私の最大のミッションなんです」

「女性自身」2020年3月3日号 掲載

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