2020年2月27日 15:50
政府のイベント自粛要請が生む“分断”…補償なく多額の赤字も
政府は中止や延期を決定した主催者に対する補償策は、一切発表していない。コロナウイルスによる中止や延期の場合、チケット購入者への払い戻しを決定している主催者が多い。つまり、会場費やスタッフの人件費といった多額の金額が負債となってのしかかることになる。
そうした苦境を明かしたのが、3月1日に予定していたライブ中止を発表した3人組バンド・Non Stop Rabbitのボーカルである田口達也。中止を発表した26日夕方、田口はTwitterに《コロナウイルスに感染していなくとも、生活が困難になる事実を政府に届けたい》としてこう明かした。
《今回のコロナウイルスによるライブの中止、保険は降りません。豊洲PIT公演にかかる会場費・制作費・人件費・グッズ代は1,000万円を超えています。通常通り開催できていればチケットの売上は1,200万円を超えているため、赤字になることはありませんでした》
続けて《ファンを守れるのであれば、赤字を背負うことに抵抗は全くありません》とするも、悲痛な思いをこう綴った。
《僕らの様なアーティストはこの規模のライブの中止で会社すら潰れかねない損失を受けます。音楽という仕事すら続けられなくなる可能性が中止の決断一つ出てしまうのです》
25日、コロナウイルスの政府への対応について菅官房長官は会見で「先手先手だと思います。