くらし情報『無痛分娩「重大事故・死亡事故」急増!“危ない病院”の見分け方』

2020年3月6日 06:00

無痛分娩「重大事故・死亡事故」急増!“危ない病院”の見分け方

日本でも麻酔科医が麻酔をし、産科医ともども最後まで出産に立ち会うべきですが、そもそも日本には麻酔科医の絶対数が不足しているうえ、診療所や病院の経営面からも、実現は容易ではありません」

では無痛分娩を受けたい妊婦は、どんな医療施設を選べばいいのだろう。照井教授は「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」(JALA)のホームページにある「無痛分娩施設検索」を閲覧し、参考にしてほしいと話す。

「確認のポイントは、日本麻酔科学会認定麻酔科専門医がいるかどうか。これが最も安心できる資格です。施設に麻酔科専門医がいない場合は、麻酔科標榜医の資格を持つ医師がいるかどうかを確認してください。標榜医は麻酔科医の下で2年間の研修を積んでいるので、呼吸管理を含むトラブルに対応する基本的な技能を持っています」

妊婦と家族が、医師との面談時に、事故が発生したときの対処法や安全対策を詳しく質問すべきだと照井教授は話す。「“私はベテランだから大丈夫”と安請け合いしたり、質問されて怒る医師は要注意です」

だが同ホームページに掲載されている施設はごく少数。安全対策は緒についたばかりだ。


「女性自身」2020年3月17日号 掲載

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