2020年4月1日 06:00
イタリア在住24年ライターが振り返る「緊迫の2月・3月」
(宮本さん)
東京でも、25日から感染者数が40人を超えるように。“都市封鎖”が、現実味を帯びてきた日本で、宮本さんがつづるブログが注目を浴びている。ブログを引用しつつ(《 》部)、宮本さんにイタリアの危機的現状を伝えてもらった。
■2月22日(土)
《ロンバルディア州の10の市町村などで、生活に必要不可欠な物質、サービスを提供する仕事を除き、全ての労働活動を中断。学校は休み、などなどの連絡。あら、大変なことになった、とは思ったものの、この時点ではまだ対岸の火事の気分。明日からカーニバル休暇で、家族でスキー》
「このころはのんきで、まさかこんなことになるなんて思ってもいませんでした。コロナなんてあるのね、くらいの意識だったんです」
しかし、日に日に事態は悪化。
「2月24日くらいには、私の仕事にも影響が出始めました。二本の雑誌のイタリア旅行企画がキャンセルになったり。でも一方で、このころは、自粛ムードを吹き飛ばそうという余裕も、まだありました」
■3月2日(月)
《トリノで中国人から支持の多いチャイニーズレストランの1軒が、連日イタリア人で満員になるという現象も起きているという。