2020年4月7日 00:00
志村けんさん“孤独な天才”を支えた「最後の女性」の告白
そうして奥村さんとの“堂々デート”を重ねていった志村さん。LINEには奥村さんにあてた《恋しましょう》などのメッセージが残っている。古希になっても、そう願う陰には“家族への夢”があった。志村さんの結婚は、’15年11月に亡くなった母・和子さん(享年96)の悲願でもあったのだ。
「けんさんは、お母さんのことをよく話していましたね。『おれのお母さんは優しくて、とてもいい人だった。もっと、そばにいてあげればよかった』と……。お母さんのことを話しながら、涙ぐんでいたこともありました。
そんなけんさんだから、私の母のことも気づかってくれたのかな。一昨年の12月に私が母の誕生日サプライズがしたくて、けんさんに『母親を紹介したい……』とダメ元で聞いてみたことがありました。そうしたら『いいよ!』と即答して、麻布十番にある高級なおすし屋さんを予約してくれたんです。
当日になって『今日は収録が押していて、もしかしたら行けないかも』とけんさんから連絡があったのですが、結局、収録を早めに切り上げて時間ピッタリにきてくれました。でも、その日のけんさんは本当に体調が悪そうでした。お酒もまったく飲まず、ノンアルコールビールだけ。