空間噴霧に効果なし!? コロナ消毒液で健康被害や火災の恐れ
がコロナ感染防止対策で品薄となり、家庭での代用品として注目されたのが『次亜塩素酸水』です。『次亜塩素酸水』と、『次亜塩素酸ナトリウム』を混同して、誤って使用してしまうと、大変危険な事故につながる可能性があります」(佐藤さん)
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム溶液を混同したとみられるトラブルは実際に報告されている。
《昨日、温泉施設で次亜塩素酸の噴霧をしており、自分も他の人も気分が悪くなり、倒れて骨折した人もいた。指導して欲しい》
これは今年6月に、消費者庁に報告された事故情報だ。消費者庁消費者安全課の落合英紀さんはこう語る。
「次亜塩素酸水と誤って、次亜塩素酸ナトリウムを噴霧してしまったとみられる事例が複数報告されています」
NITE広報室の吉田耕太郎さんはこう警告する。
「韓国では過去に、殺菌剤が入れられた加湿器により死亡した『加湿器殺菌剤事件』も起きているほど。加湿器に消毒・殺菌効果があるものを入れるのは危険な場合があるんです。
また、次亜塩素酸水を加湿器に入れて使用する場合の安全性については十分な情報が得られていないと聞いています」
そもそも「空間噴霧にあまり効果は期待できない。