コロナ不況で仕事再開の前に…パート収入“3つの壁”を再確認
「妻のパート年収が130万円だと、夫婦で合わせた年間可処分所得はおよそ532万円となります。しかし、パート年収が5万円多く135万円になると、妻がおよそ20万円ほど社会保険料を納めることとなり、夫婦の可処分所得は約519万円と、パート年収130万円のときより減るように見えます。この“損する”感はパート年収150万円あたりまで続き、155万円でようやく、130万円のときの可処分所得を超えることになります」
さらにいえば、年収130万円以下で夫の扶養となっていると、夫の会社で「配偶者手当」が出ている場合がある。しかし年収135万円超となると、外されるケースもあるという。
「夫の給与明細に『配偶者手当が書かれているか』をチェックしましょう」
続いて「106万円の壁」=501人以上の会社でパート勤務する場合はーー。
「妻のパート年収が105万円だと、夫婦の可処分所得は約510万円です。しかし、妻の年収が110万円、115万円……と上がっていっても、年収120万円ラインまでは、夫婦の可処分所得は妻の年収105万円のときを下回るので、“損する”感が出てしまいます。どちらの『壁』の場合も、この“損する”感が出る年収ラインは、夫の年収が700万~800万円であっても、ほぼ変わりません」
「女性自身」2020年9月1日 掲載