伊勢谷友介の逮捕報道で考える「なぜ人はDVに走るのか?」
被害者としてその瞬間はとても嫌な気持ちになったとしても、心には暴力以外の正しいコミュニケーション方法が知識や経験として蓄積されない。そのため、基準が歪んでしまうのです。
また、親が暴力を振るわない場合でも同じです。感情の出し方や伝え方を正しく学べず育った人は、いわゆる感情表現が上手く出来ずに極端なキレ癖から暴力に走ることもあります。
感じたことをこまめに出すことができず、溜め込んでいく。そしてある瞬間に爆発させた結果、伝え方のエネルギー調整ができずに暴力などの極端な行動でのコミュニケーションになってしまうのです。
感情を出す=キレる=暴力、という図式が無意識に身についている例です。よく事件化する家庭内暴力のニュースなどは、これが当てはまるかもしれません。
■罪悪感とセットだからこそ、優しい
またDVをする人の多くはなぜか、普段は「優しい」「人当たりがいい」「真面目」といったプラスの側面を併せ持っていることがあります。なぜ揃いも揃ってこうした優しそうな性格が暴力的な側面とワンセットになるのかというと、根底には本人の中に大きな罪悪感を抱えている部分が大きいと私は思います。
暴力を振るう自分に対しての罪悪感。