くらし情報『伊勢谷友介の逮捕報道で考える「なぜ人はDVに走るのか?」』

伊勢谷友介の逮捕報道で考える「なぜ人はDVに走るのか?」

■DVの本質はコミュニケーションの誤った認知

「DV(ドメスティック・バイオレンス)は悪い行いである」。これはその通りです。言葉でのやり取りを拒絶し、自分より弱いものを力でねじ伏せるコミュニケーションのとり方は、あってはならない行為です。

しかしDVを行う人自体が、生まれながらに罪人のように語られることには違和感があります。

なぜならDVをする人自身も、元をたどれば暴力をコミュニケーションの1つの手段として覚えてしまったという“誤った認知の被害者”でもあるからです(※何度も言いますが、だから暴力を振るう側も仕方ないとか、悪くないとか言いたいのではありません)。

私たち人間という生き物は、見たものや体験したことの中から学び取ることが非常にたけています。動物はどこの国で生まれても同じ鳴き声ですが、人間はその国の言語を話します。

この“見たものや体験したことを学び取るのが上手い”という人の性質が、DVやモラハラなど極端なコミュニケーションの癖の習得へつながる要因と言われています。
例えば親が暴力を振るう家庭で育った人は振るわれたときに怖くて嫌だと感じていても、無意識のうちに親子や夫婦のコミュニケーション=力で無理やり自分の都合を押し通すものという誤った認知が組み込まれやすくなります(全員が必ずそうなるというわけではありません)。

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