避難所で“眠れるメンタル”を維持するために必要なこと
危険な台風が日本を直撃した場合、特別警報や避難勧告が発令されるのは必至。避難した先でつきまとうのが、精神的不安だ。
「“非日常”である避難所で眠れないのは、人間の正常の正常な反応です。むしろ当たり前のことだと理解し、精神的不安のハードルを下げることが、眠りへの第一歩です」
そう話すのは、睡眠の研究を行う、東洋大学の松田英子教授。ただでさえ体力のいる避難所では、体調を崩さないためにも睡眠が重要となる。そのために必要なアイテムが次のとおり。
【持ち出し袋に入れるべきもの】
・バスタオル&フェースタオルのセット
・モバイル充電器
・アイマスク&耳栓
・ふだん寝室で使っているもの(アロマ、ぬいぐるみなど)
「避難所へは、バスタオルとフェースタオルを1人1セット用意しておくと重宝します。床に敷けるし、羽織ることもできる。
さらに、たためるので枕としても使えます。眠れない大きな要因は“環境の変化”なので、いつも使っているタオルなら、特に子どもは安心できるでしょう」(松田教授・以下同)
同様に、ふだん寝室で使っているアイテムも、あると心が落ち着くそう。
「一方、睡眠の行動科学でいうと、眠れないときは、思いきって起きていたほうがいいんです。