元ペア代表・高橋成美“ガンプラを手に”羽生と五輪出場
一方、ゆづのアドバイスに救われたことも……。
「アイスショーで一緒になったとき、滑る直前に『サルコウが不安なんだよね。どうやったら飛べるの?』って聞いたら、『シュッとやったら飛べるよ』と言われて(笑)。それで本番でシュッとやってみたらきれいに飛べて。きっと考えすぎだったんでしょうね」
■平常心を保つため五輪にガンプラを持参
2014年、ともにソチオリンピックに出場を果たす。
「結団式では、『このお菓子おいしいね』みたいな何気ない話しかしませんでした。メダル候補として、ゆづに沢山のプレッシャーがかかっていたのも知っていましたから」
自らは、木原龍一(28)とのペアで出場。コーチから「平常心を大切に」とアドバイスを受けた。
「夢のオリンピックですが、それを意識しすぎると、日ごろのパフォーマンスができません。『これは一つの試合に過ぎない』と思えるように、私はオリンピック村に、ガンダムのプラモデルを持っていって、それを作って平常心を保とうとしました」
団体戦で日本は5位。ペアでは18位と、メダルには届かなかった。
「自分たちの出番が終わった後、練習拠点のデトロイトに戻らないといけなくて。