2020年10月21日 06:00
なぜ“遺言”を書くべきなのか、シンプルでも“もめ事”防ぐ
その分、カステラもほしい」などと言いだす。
こんなケースでも、遺言書がなければ機械的に法定相続に従うほかなく、種類もさまざまで分けづらいお土産を、話し合って分けなくてはならない。
Aさん一家の話し合いは、しばらくすると迷走を始める。「そういえば、お兄ちゃんは結婚式の費用を出してもらったよね。相続は少なめでいいんじゃない」「お前だって、マンションの頭金を援助してもらっただろう」と、とうとうけんかモードに突入し、仲よく分けるどころか、きょうだいにしこりを残しかねない。
「こうしたもめごとに、財産の多い少ないは関係ありません」
ようかんが100本あっても、1本しかなくても、話し合い次第でもめてしまうのは似たようなものだ。「うちの家族は仲がいい」と思うなら、残された家族が末永く仲よく暮らすために、わが家にあったシンプルな遺言書をつくろう。
「妻にはようかんを、長男にはカステラ、長女にはチーズケーキを」と手書きで書けばいい。
残された家族が話し合いをしなくても、Aさんの遺志を受け継げるように“書いておく”ことが大切なのだ。
「女性自身」2020年10月27日号 掲載
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