小柳ルミ子 引退発言“撤回”決めたサザン桑田佳祐のコラム
ショックを引きずったまま迎えた4月25日。デビュー50周年のこの日に予定されていた記念イベントも中止になったことが、小柳さんの傷心に追い打ちをかける。
「歌、踊り、芝居と、幼少から培ってきた芸事が、すべてゼロになってしまったようで……。コロナ禍の芸能界でも、必要とされている人は仕事をしている。だから、つらかった。『私には存在価値はない』と感じて」
そう語る小柳さんの目からは、こらえきれず大粒の涙が。
7月半ば、4カ月ぶりに入ったラジオの仕事で、小柳さんは「引退」の言葉を口にする。
「ブログやインスタグラムもやっていますが、ラジオで、自分の声で引退を考えていると話しました。
ファンの方に向けて、ズルズルと自分の心に嘘をつきたくなかった」
ところが、その告白から2日後、決意が大転換する“奇跡”が。小柳さんのブログにファンから、「サザンオールスターズの桑田佳祐さん(64)が『週刊文春』の連載コラムで、小柳さんのことを《最強の歌姫》といっている」というコメントが寄せられたのだ。「すぐに、コンビニに雑誌を買いに走りました。記事を読んで、その内容に涙と震えが止まらなくなって。家のソファで雑誌を握りしめて号泣しました」