ひきこもりでも稼げる実例、ブロガーとして月収40万円も
柏木さん自身も、小学生の娘の不登校、ひきこもりと向き合ってきた。
「4歳で吃音がはじまり、心療内科でもなかなか改善せず、学校も嫌いなまま。ひきこもりは母親の過干渉が指摘されているため、自分を責めたりもしました」
柏木さんは学術書を読みあさり、一日中抱きしめたり、あえて外に出し、塾や体操教室に通わせたりするなど、さまざまな方法を試し、失敗も経験した。
「コロナ禍ではありますが、娘は休みながらも通学できるようになりました。試行錯誤を重ねて感じたのは、答えは一つではないということ。大人のひきこもりについても同じことが言えると思います。その人に合った生きがいを見つけるには、さまざまな職種や働き方のヒントを得ることが大事なのです」
自宅にいながら仕事を見つけ、年収500万円のサラリーマンと遜色ない収入を得ることも不可能ではない、と柏木さんは語る。それでは実際に、柏木さんが見てきた事例を見ていこう。
【1】企業の調査に答え、少額でも“収入ゲット”の積み重ねを
「60歳のAさん(女性)は、ひきこもりの息子さんに『せめて光熱費だけでも出しなさい』と話したそうです。すると息子さんは家のパソコンを使って、ポイント還元や図書券などがもらえる企業アンケートに挑戦しはじめました」