2020年11月18日 11:00
「昔の保険は解約しない方がいい」は間違い、専門家が指摘
76歳まで受給すると、約107万4,700円の増加となり、納付額以上を受け取れる。
「3つ目は、毎月の国民年金保険料の支払いに400円を上乗せ納付する『付加年金』。『200円×納付月数』が将来受け取れる老齢基礎年金に加算されます。たとえば5年間、付加年金を支払うと2万4,000円になりますが、上乗せ分として受給できる年金は年額で200×60カ月=1万2,000円、たった2年の受給で元が取れます」
【間違い3】昔入った保険は途中で解約しないほうがお得
若いときに加入した保険のほうが、保障内容に対して月々の保険料が割安でパフォーマンスがいいのでは、と考えがちだが、必ずしも正解とは限らない。保険コンサルタントの佐藤美香子さんは、こう説明する。
「各社から新商品が発売されており、なかにはより条件のいい商品も登場しています。特に50代はライフステージが変化する時期なので、一度夫婦の保険を総ざらいで見直して。子どもの独立後は多額の死亡保障がついた定期保険ではなく、夫婦ともに終身保険にシフトし、妻の経済的自立度に合わせて夫の就業不能保険を追加。
妻の終身保険では、万が一のときの整理資金として、300万円程度の死亡保障をつけるといいでしょう。