山田孝之 長編映画監督に初挑戦も「向いていない」と語る理由
少しずつですがうまくはなってきている実感があります。
ーー’99年、15歳のときに俳優デビューを果たしてからすでに21年。近年では俳優のみならず、プロデューサーや監督など活動の幅を広げている。竹中直人・齊藤工と3人で共同監督を務めた映画『ゾッキ』も’21年春に公開予定。山田は初めての長編映画の監督を経験することになった。
原作の漫画が「最高!」なんです。だからどんな形でも映画化に携わりたいと考えていました。僕はプロデューサーとしてサポートさせていただきたかったのですが、“どうしても監督で”というオファーで……。
自分は監督に向いていないと思っていたので躊躇しましたが、最終的には兼任という形にしました。
向いていないと思う理由ですか?監督って現場で中心に立たなければいけないし、出演者やスタッフを引っ張っていったり、たとえ先が見えていない状況でも突っ走らなければいけないんです。でも僕は度胸がないので……(笑)。突っ走っている人たちをサポートするほうが性に合っていると思います。
たとえば、道でロケ撮影を行う場合は一時的に車の通行を止めさせてもらうことがあります。度胸がある監督であれば、「もう1回!」