少年ジャンプの“原点回帰”人気絶頂で連載終える漫画増えた理由
「(連載を)引き延ばしてしまうと、作家が疲弊して、話も繰り返しのようになってしまう。それよりは終わらせるべきタイミングで終了させて、その作家の新連載を立ち上げるほうが作家の寿命を延ばすし、作品の評判もいいです」
また、アニメ化、ゲーム化といった多角的な二次展開を見越した「ジャンプ」側の商業的な判断もあるという。
「アニメや実写映画など映像化する際、原作が長尺すぎるものは避けられる傾向にあります。長編の作品を映画の尺に合わせたことで、原作ファンから不評を買うことも。5~10巻程度の尺の原作で、全26話のアニメ化を2期やるなどしたほうが原作者とファンがどちらも幸福になるわけです。
ジャンプ編集部も短いスパンで連載を終わらせて、アニメ化した方が評価と商業的ともに成功することがわかっているのだと思います。作者の意向に可能な限り沿いたいという意向があって、それが『鬼滅の刃』のヒットにもつながっているのでしょう。また、連載は終了したけど、『NARUTO』から派生した『BORUTO』のように別の登場人物のスピンオフを違う作者で描かせるといった、枝葉を伸ばすことも最近ではしていますよね」
人気作を次々終了させている「ジャンプ」