少年ジャンプの“原点回帰”人気絶頂で連載終える漫画増えた理由
がここ数年で急成長。アプリダウンロード数は累計1,500万を越え、『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』といった人気漫画が続々と登場している。強力な“社内ライバル”の存在も、「ジャンプ」本誌を押し上げているようだ。
「ジャンプ+は、新人はもちろん、キャリアは長いがヒット作が出なかった作家に新しい作品を描かせてブレイクさせています。『怪獣8号』の作者・松本直也さんはジャンプ本誌で一度連載したのですが、ヒットが出なかった。画力はあるけど、たまたま時代にはまらなかった人たちを抑えていて、その人たちに連載を持ってきて、ヒットさせるという流れがジャンプ+にはあります。
そのいっぽうで、『チェンソーマン』の藤本タツキさんみたいな凄く新しい才能を発掘することもやっている(編集部注:藤本氏の初連載作品はジャンプ+内で16年からスタートした『ファイアパンチ』)。ジャンプ+は、間口を広くして自由に描かせることで、ジャンプ本誌のフォーマットから外れた作家たちを集めていますよね。
そこでヒットした人がジャンプ本誌で連載を開始するといった、連携も成功している。恐らく、90年代くらいまでは編集部も読者アンケート以外信用していなかった節があります。