「家にきたからOK」は間違い!“正しい性的同意”の取り方とは
簡単には抜け出せない部屋やホテルでは、男性側が『同意しないと、さもないと』と匂わせるだけで拒否しにくくなりますよね。上下関係も圧力を生み出しやすいので、上に立つ側が気を付けるべき。上に立つ側が対等であると思っていても、向こうは“断ると仕事が貰えなくなるのではないか”など不安に思ってしまうわけです。
大切なのは相手が健全な判断をできるかどうか。例えば、酩酊していてぐでんぐでんの状態では、合意なんて取れないですよね。薬品を使って相手の意識を奪って襲うというのは論外ですが、お酒もひどくなると薬物と同じことですよね。飲酒したあとに性交に及ぶことはあると思いますが、その際にもきちんと相手の意思を確認する必要があるでしょう」
時おり、巷では「自分の家にきたからOK」「いい雰囲気だったから向こうもその気のはず」といった“ムード”を性的同意と捉える言説を見かけることも。しかし、どんなに“いいムード”であったとしても、性的同意を口に出して確認することが肝要だと齋藤氏はいう。
「セックスする前にムードを高めることは大切ですが、いくらムードが高まったとはいえ、相手がセックスを望んでいるとは限らない。“家にいったからOK”というものでもないです。