くらし情報『寺島しのぶ コロナ禍で異変「謎の頭痛、1カ月ベッドで横に」』

寺島しのぶ コロナ禍で異変「謎の頭痛、1カ月ベッドで横に」

ついにオーバーヒートを起こしてしまったんです。

――そんなとき、「いつ電話してきてくれてもいいから」と救いの手を差し伸べてくれたのが、4歳年上の鍼灸師の従姉だったという。

彼女には「今までみたいに体が動かない、どうしよう」と、家族にも話せない悩みを打ち明けました。すると「そりゃ50歳近くにもなれば体もポンコツになるよ。でも、まだこれぐらいで済んだんだから、新しく発想の転換をしてけばいいんじゃない?」って言ってくれたんです。

これまでの人生、このまま続けることも無理ではない。しかし、人生はあと半分ある。ここから先、まるっきり違う人間にならなくても少しは変えられるかもしれない。
自己否定ばかりしてきた人生ですが、自己肯定をするようにする。これを“第2期の寺島しのぶ”だと考えて、もうやるしかないなと思っています。

よく食べて寝てよく笑って、人間的な生活を送る。今までやってきていないことをちゃんとやらないといけない、と思い始めました。いろいろ本も読みあさりました。渡辺淳一さんの『鈍感力』も読み直しました。心と体が一致してないと絶対に健康ではない。鈍感力を持つ人こそ、したたかにはい上がれる力を持っていると――。

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