くらし情報『枝元なほみの「夜のパン屋さん」コロナ禍のパン廃棄や困窮支援に』

枝元なほみの「夜のパン屋さん」コロナ禍のパン廃棄や困窮支援に

価格はけっして格安とは言えない。

「当初は、『なんだ、タダじゃないのか』との声もありました。誤解してほしくないのは、売れ残りを無料でもらい受け、たたき売りしているわけではありません。きちんと適正価格で引き取り、販売員さんたちも、新たな仕事としてプライドをもって働いています」

値札を貼りながら、いつもの穏やかな口調ではなく、きっぱりと言う枝元さん。長年にわたり、食の現場で出会いを重ね、多くの人とつながっていくなかで、「食べ物を無駄にしたくない」という思いが募り結実したのが、この週後半の夜に数時間だけ開くという、なんともユニークなパン屋さんだった。

「きっかけは、ある篤志家の方のビッグイシュー基金への寄付でした。パン屋さんのヒントは、北海道・帯広の満寿屋商店さんが、週に数回、売れ残りのパンを夜間に販売していることを教わって、これを、東京でもできないかと。最初は移動販売車でやろうと思って車も用意したんですが、駐車場の問題などで頓挫しました」
そこへ助け船を出したのが、行列のできる人気店として知られるビーバーブレッド(中央区)創業者の割田健一さん(43)だった。


「困っている人やホームレスの人たちのために何かやりたいという思いがバシバシ伝わってきて、その場で協力をお約束しました。

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