くらし情報『荻原博子さん語る「高齢者の医療費増」…負担どれほど増える?』

2021年2月19日 15:50

荻原博子さん語る「高齢者の医療費増」…負担どれほど増える?

2割負担対象の方だと、自己負担の上限は月5万7,600円。夫婦とも75歳以上なら、夫婦の医療費を合算しての上限が5万7,600円です。

たとえば入院などで医療費が月100万円かかると、2割負担なら病院窓口で20万円必要ですが、高額療養費を申請すれば、自己負担は5万7,600円で済み約14万円が返ってきます(事前に申請すれば、窓口での支払いを上限額までにする方法もあります)。

さらに、緩和措置もあります。2割負担導入から3年間は、外来受診による負担増を月3,000円以内に抑える措置が取られます。

現在1割負担の高齢者が病院窓口で支払う医療費は、平均で年約8万3,000円です。これが2割負担になると年約11万7,000円に増えると試算されますが、緩和措置があれば年約10万9,000円に抑えられるといいます。負担は倍増ではないものの、対象者に重くのしかかることには違いありません。


それでも高齢者に負担を強いるのは、団塊の世代が’22年から後期高齢者になりはじめ、医療費がますます逼迫する大問題があるからです。後期高齢者医療保険は、高齢者の窓口負担や保険料と税金に加え、現役世代の健康保険組合からも支援金を拠出しています。

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