僕は親の十四光『半沢直樹』作曲の服部隆之明かす音楽一家の歴史
父は、『ミュージックフェア』(フジテレビ系)の音楽監督や『ザ・ベストテン』(TBS系)のテーマ曲はじめ生涯に6万曲以上を手がけた服部克久さん。つまり、隆之さんは、「華麗なる作曲家ファミリー」である服部家の3代目だ。
服部隆之さんは65年11月21日、渋谷区で父・克久さんと母・時子さんとの間に生まれた。
「6歳から、先生についてピアノを始めましたが、その年ごろの男の子にとってね、ピアノってつまんないですよ(笑)。祖父の誕生日とクリスマス、正月には親戚が集まって『歌唱コンクール』が開催される。歌い手は僕と妹やいとこたち。服部克久が審査員、服部良一が審査委員長ですから、たしかにスゴイ(笑)。でも、音楽一家らしいエピソードは、逆にそれくらい。
祖父とは別に暮らしていて、ふだんはそんなに交流はなかったんです」
一方、父の克久さんは前述の音楽番組に加えて、郷ひろみや山口百恵らトップスターのショーの音楽作りなどに慌ただしく過ごす日々。
「父は、『最近、サボってるらしいな』とソフトな口ぶりでしたから、そのゆるさが僕にはありがたかったですね。ただし僕も音楽自体は好きで、中高ともブラスバンドをやり、仲間とバンドも組んでましたから。