「とりあえず再雇用」の考えはNG!定年後見据え準備すべきこと
夫には65歳まで再雇用で働いてもらいたいと妻たちは思うが、「再雇用で働くのはおすすめできません」と大江さんは言う。
「私も半年間だけ再雇用で働きましたが“やる気”を維持するのがとても大変でした。定年後も現役時とさほど変わらないイメージで働けると思われがちですが、役職から外れ、責任と自分の裁量でできる仕事の範囲が狭くなることが多いのです。そのような環境で5年も過ごしたら、ストレスがかかり、心身に悪影響を及ぼすことも。転職や起業をしたいのであれば、60歳はひとつのタイミングです。夫がやりたいことをしてもらったほうが家庭円満にもつながります」(大江さん・以下同)
そこで、定年前の「仕事」の準備について大江さんが解説してくれた。
■やるべきこと
【資格取得など、働き方を変える準備をする】
厚生年金や企業年金を受け取れるサラリーマンは現役並みに稼ぐ必要はないという。
「夫婦で月8万円ぐらい稼げれば十分でしょう。
新しい仕事にチャレンジするための知識を得るなど、定年前から資格取得の勉強をしたり、人脈を築いたりするなど、定年後に向けて準備することが大事です」
【70代でも働ける健康状態をキープする】
働くことはお金のこと以外にも効果がある。