「とりあえず再雇用」の考えはNG!定年後見据え準備すべきこと
「現役時代のようなストレスがたまる働き方ではなく、自分のペースで無理なく働く環境であれば、健康や精神面でもよい影響が出てきます。人と会うためには身だしなみを整えますし、外出するとかなり歩きますので、いい運動にもなります」
そのためにも、健康な体を維持することは欠かせない。
■やってはいけないこと
【いまのポジションで70歳まで働けると想定する】
70歳まで定年延長が可能になると、60歳以降も同じ職場で働けると思う人が増えているが注意が必要。
「それまで管理職だった人は、平社員となって部下が上司になることもあります。給料も今までの半分ぐらい減額されることもあり、よい条件ではないことを覚悟したほうがいいでしょう」
【定年後も絶対に働かなくては、と悲観する】
70歳までは必ず働こうという風潮が強まりつつあるが、年金で生活費がまかなえるという選択肢も。
「たとえば、シルバー人材センターに登録して週1〜2日、庭の剪定やふすま張りなど自分ができることで小遣い稼ぎする程度に働き、ほかの時間は趣味を楽しむ過ごし方もいいと思います」
すべての再雇用がダメというわけではない。工場で技能職として働く人のように、現役時とほぼ同じ仕事を続けられるケースもある。