2021年3月11日 11:00
「陛下と雅子さまが心の支えに」釜石の被災者語る感謝の理由
13年11月、岩手県釜石市を訪問された両陛下 /(C)JMPA
「8年前に訪問させていただいたとき、仮設住宅やウッドテラスで被災されたみなさんとお話しさせていただいたことが、とても印象に残っています。その後、みなさんいかがかしらと思って過ごしてまいりましたが、ラグビーワールドカップの開催など嬉しいニュースもありました」
3月4日、天皇皇后両陛下は岩手県の被災地をオンラインで訪問された。釜石市長との懇談で、雅子さまはこのように、8年前の訪問の思い出を語られた。
両陛下は’13年11月、岩手県を1泊2日の日程で訪問されている。釜石市の仮設住宅で両陛下を出迎えた福士愛さん(26)も、雅子さまにお声をかけられた一人だ。
釜石の海沿いにあった福士さんの自宅は、大津波で跡形もなく流された。
雅子さまは、当時9カ月だった長男の優斗くんを抱いていた福士さんに近寄り「寒くないですか?大丈夫ですか?」とお声がけされた。さらに優斗くんについて「何カ月ですか?」「元気でお過ごしくださいね」と優しくおっしゃったという。
そして陛下からも「仮設の暮らしはどうですか?」「大変ですよね」とのお言葉があったそうだ。