人気ステーキ店チェーンCEO、コロナ後遺症に堪えられず自殺
(写真:AP/アフロ)
全米に約600店舗を展開する人気ステーキハウスチェーン「テキサス・ロードハウス」のケント・テイラーCEOが先週、65歳で亡くなった。遺族によると、新型コロナウイルス感染症の後遺症を苦にしての自殺だったという。The Washington Postが伝えている。
テイラー氏は新型コロナウイルスに罹患後、様々な後遺症に悩まされていた。特に耳鳴りは悪化の一途を辿り、氏はみるみる衰弱していったという。
「ケントは陸上競技のチャンピオンらしく懸命に戦っていましたが、ここ数日で激しく強まった苦しみに耐えることができませんでした」と遺族はThe Washington Postにコメントしている。18日にケンタッキー州ルイビル郊外に所有する畑で遺体が発見された。
1955年、ミズーリ州で生まれ、ルイビルで育ったテイラー氏は、陸上競技の選手として才能を開花させ、奨学金でノースカロライナ大学に進学。
幾度もの失敗を乗り越えた末に1993年、高品質の肉をリーズナブルな価格で提供するテキサス・ロードハウスを創業。席に着くとまずバケツ一杯のピーナツをサービスするスタイルも人気を集めた。
昨年の新型コロナウイルスによるロックダウンの際は、店舗を閉めざるを得ない状況に追い込まれたが、テイラー氏は基本給と100万ドルのボーナスに500万ドルをプラスして寄付し、従業員に配った。
「こうした無私の行為は、ケントと彼の強い信念を知る人にとっては何の驚きもありませんでした。彼は間違いなく、従業員ファーストの経営者でした。その起業家精神は、彼が築いた会社、彼が支援したプロジェクト、そして彼と触れ合った人々の中で生き続けていくでしょう」と、テキサス・ロードハウスの重役グレッグ・モーガン氏はThe Washington Postの記事で述べた。
テキサス・ロードハウスの公式Twitterには「ケント、あなたがいなくてさみしいです。あなたがいたからこそ、あなたが描いたテキサス・ロードハウスの夢があったからこそ、私たちは毎日『この仕事が大好きだ』と言えるのです」と、追悼のコメントが投稿されている。
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