くらし情報『コロナワクチン「アナフィラキシー」への不安に医師が回答』

2021年4月1日 06:00

コロナワクチン「アナフィラキシー」への不安に医師が回答

そこで、ワクチンの正しい情報を発信し続けている山田先生にワクチンに関するさまざまな疑問をぶつけてみた。

【Q1】アナフィラキシーなど副反応が多いように感じ、心配です

どんな薬にも作用と副作用があるように、ワクチンにも有効性と副反応があります。なかでも重大な副反応は唇や舌が腫れたり、呼吸が苦しくなったりするアナフィラキシー反応です。

日本では医療従事者を対象に、3月11日時点で18万1,184回の接種が行われており、うちアナフィラキシー反応が37例(女性35例)報告されています。割合で言えば100万人あたり204件。米国の4.7件、英国の18.6件に比べ高いのではないかとの報道もあります。

しかし、国内の接種数はまだまだ少ないです。報告の基準が他国と異なっており、過剰に報告されている可能性もあるので、数字を単純比較することはできません。
また、なかでも重い副反応である「アナフィラキシーショック」に至っている例は1例のみ。運悪く発症された37例の方は皆回復されています。

さらにこれまでのワクチンによるアナフィラキシー反応のほとんどが、接種後5〜30分以内に起きています。打ってから15分以上接種会場で待機することになっているので、万が一発症した場合もすぐに処置を受けられます。

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