2021年4月1日 06:00
コロナワクチン「アナフィラキシー」への不安に医師が回答
【Q2】接種後、くも膜下出血で亡くなったという報道がありましたが……
現在、透明性の高い状況でワクチンの接種が進められています。そのためワクチン接種との因果関係が明らかではない症状(有害事象)も含めて情報が公開されています。
関連性を100%否定することはできません。しかし、世界中で3億回以上のワクチン接種がされているなか、ワクチン接種のタイミングで偶然病気を発症してしまうこともある、と理解しておく必要があります。
【Q3】新しいタイプのワクチンですが、どういうものですか?
日本で接種されているファイザー社製のワクチンは、メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンという新しいタイプ。
わかりやすくいうとコロナウイルスの一部の情報だけを体内に届けて抗体を作らせます。もちろん、ワクチンを打ったせいで感染するということはありえません。
4万人以上が参加した臨床試験では、90%以上の発症予防効果が認められています。
約60万人に接種したイスラエルのデータでは、ワクチンを打った人の発症予防だけでなく、重症化や感染を防ぐ効果も報告されているのです。
短期間で実用化されたことを危惧する声も聞かれますが、安全性や有効性を確かめる臨床試験はほかのあらゆる新薬と同様のステップを踏んでいます。