「チェリまほ」プロデューサー「赤楚さんの愛され力は貴重」
六角の中に点在しているギャップをとても自然に、一人の人間のものとして紡いでくださいました。
佐藤さんは『藤崎さんが実際に自分の身近で息づいているんじゃないか』と感じさせる魅力と存在感がありました。カメラの向こうとの境界線をなくせてしまえる人。些細なカット、表情、目線、佇まい一つ一つがどれも“そこに根付く人”そのものでした」
■「キャストの皆さんで買い物に…」
――この作品を制作するなかで、大変だったシーンや苦労したことは?
「心の声が聞こえるシーンは、この作品ならではの大変な所だったと思います。テストでは心の声を実際に声に出して役者同士のタイミング、カメラのタイミングを擦り合わせますが、本番は無言。みんな想像し合いながら撮影していくしかありません。それでも、役者同士のリアクションや表情の変化のタイミングがズレたことはほぼなくて、いつも皆さんすごいなと思っていました」
――撮影現場での隠れたエピソードがあれば、お教えください。
「撮影の休憩中、たまにスタッフへの差し入れを赤楚さんと町田さんが買ってきてくれたり、それ以外にもよくキャストの皆さんで、一緒に買い物に行ったりしていました。