『渡鬼』『おしん』…橋田壽賀子さん50年超の秘蔵写真
を開催。
【’93年】
第1回橋田賞の受賞パーティで“両手に少年隊”の橋田さん。
【’10年】
『渡る世間は鬼ばかり』の最終シリーズの制作発表会。
【’18年】
第26回橋田賞の授賞式にて。新人賞の有村架純、竹内涼真の姿も。
「『なんで“うちの家”のことをそんなによく知っているんですか?』と、(視聴者から)よく言われるの」と、テレビ番組のインタビューで語っていた橋田さん。
「それはひとえに、ご自身の日常や経験、思いをドラマに込められてきたからでしょう。毎朝、新聞の投稿欄をじっくり読み、庶民の暮らしを脚本に生かすことでも知られていました。
有名な長ゼリフは、家事に勤しむ女性たちにも、ドラマを耳で理解してもらうため。『二流で結構!』との自負もおありだったと聞きます」
そう、ドラマウオッチャーの田幸和歌子さんは語る。社会情勢をドラマに反映しながら、その時代時代を生きる女性のリアルな姿を描いてきた。
「女性脚本家の先駆者である橋田さんが、草分けとなったことも多いんです。たとえば大河ドラマ『おんな太閤記』では、戦国ものを女性、庶民の視点で描き“戦国ホームドラマ”と呼ばれました。