熊田曜子の被害報道で考える「DVをされたときに取るべき行動」
・当事者間での解決は困難と知る
まず被害に合われた方の多くは被害の度合いにもよりますが、当事者間での解決を目指そうとする人が多いです。
周りに知られたくないとか、自分がおかしいのではないかという気持ちが入り混じってのことかもしれません。しかしDVなどの問題はどうしても当事者意識があると、「している」「していない」の判断自体が曖昧になりがちです。当事者間で根本解決を図るのは非常に難しいと話す専門家も多いです。
そこでよくある次の手が、実家や義実家などの親を頼る方法です。第三者に相談するのは良い流れではあるものの、このときにポイントなのは“相談する相手が冷静に状況を見て、正しい判断をしてくれる存在であるか”という点です。
実家にモラハラ被害を相談したら「妻は夫に合わせるものよ」と母親に諭され、その通り我慢して被害が大きくなったという話も聞きます。逆に状況を冷静に判断せず、子どもに全力加勢する親もいるでしょう。
第三者や外部機関を頼ることは大切ですが、その相手は“冷静な第三者”である必要があるのです。
・早期に冷静で安全な話し合い(もしくは避難)の場を設ける
DVやモラハラなどの行為はクセになり、時間とともにエスカレートする傾向があります。