老後破綻しないために妻は知っておきたい「夫の定年後の3つの崖」
高年齢者雇用安定法が改正された’13年以降は、会社員は60歳を過ぎても働くのが当たり前になってきたが、その実情はあまり認知されていないことも。
「60歳以降、再雇用で働く男性は増えていますが、妻の側は、収入が大幅にダウンするとは思っていないケースも多く見られます。中には現役時代と同じ給与水準だと勘違いしており、振り込まれた給料の額があまりにも少ないので、あわててしまったという話も。会社員である夫の定年後、収入が激減する“3つの崖”があることを知らないで、現役世代と同じ生活を続けていると、老後破綻に陥ってしまいます」
老後を迎え、突如として現れる“崖”とはいったいどのタイミングなのか。さらに、その崖によって、生活を破綻させないためにはどうすればいいのだろうか。
深田さんは、まずは崖に差しかかる時期を把握し、その時々の収入がいくらになるのかを確認しておくことが大事だという。
「1つ目の崖は夫が定年退職を迎える60歳のときです。仮に夫が60歳以降も働くとしても、再雇用後の年収は勤務先によって大きく異なります。
50代で受け取っていた額の3〜4割ダウンすると思っておいたほうがいいでしょう。