くらし情報『5人に1人が認知症時代に知りたい「介護にかかるお金の実態」』

2021年6月23日 06:00

5人に1人が認知症時代に知りたい「介護にかかるお金の実態」

工藤さんは、さらに医療費の負担が大きいと話す。

「母は24時間対応の在宅療養支援診療所がかかりつけ医で、定期的に受診するほかに、何かあったら医師に来てもらえるようにお願いしています。母は一人で病院に行くことができないので、必ず私が付き添います。帰省のための交通費と、レンタカーを借りる費用、タクシー代などがかかります」

認知症の症状が進行すると、自宅に閉じこもりがちになったり、通院を嫌がるケースもあるため、医師による訪問診療を利用する家庭が多いという。仮に、医師による訪問診療を月4回、看護師による訪問看護を月8回利用する場合、医療費は月12万円。1割負担なら約1万2,000円かかり、このほかに薬代が別途必要になる。在宅での介護が限界に来ると、施設への入居を検討することになる。認知症の人が入居できる施設を見ていこう。


「認知症は、症状が出始めても要介護度は軽度のことが多く、軽度のうちから入居できるケアハウスやサービス付き高齢者住宅には、『認知症になったら退去する』といった要件を設けている施設も多く、入居できる施設が限られてきます。認知症の人が入ることができる施設は、特別養護老人ホーム(特養)

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