全品100円と2割引きはどっちが得?印象に騙されない買い物術3
反対に、たとえばパソコンのような高価なものを買うときは、機能や使い勝手、価格など多方面から熟考しますよね。こうした熟考だと判断ミスは少ないでしょう」
でも「いつも熟考する」のはむずかしいのでは?
「そのとおりで、日常生活の多くは直感的な判断に頼っています。商品を売る側は、その直感的な判断をうまく誘導しようと、行動経済学やマーケティングをフル活用しているのです」
私たちは、まんまとその作戦に乗ってしまうというわけか。失敗を防ぐ手立てはないのだろうか。
「売る側がどうやって売ろうとしているのか、私たちの判断にはどんなクセがあるのかを、知ることが大切です。それらを知っていれば、同じような場に直面したとき、即決を避け、立ち止まって考えようと思うでしょう」
ムダ遣いはできる限り抑えたい。本当のお得を見極め、選択するためにどう考えればいいのか、身近な例をあげ教えてもらおう。
【ケース1】「全品100円」と「2割引き」どっちがお得?
コンビニに多い「おにぎり全品100円」はとてもお得に見える。
「『2割引き』などの割引率より、全品100円のほうがわかりやすいためお得に感じるといわれています。