くらし情報『要介護4から回復!作家・澤地久枝91歳、自民党へ怒りの仁王立ち』

2021年12月12日 06:00

要介護4から回復!作家・澤地久枝91歳、自民党へ怒りの仁王立ち

■「私はおむつをします――」具合が悪ければ誰だって仕方がない

よわい九十にして腰椎骨折は深刻だ。もとより澤地さんは、心臓の僧帽弁狭窄症(そうぼうべんきょうさくしょう)があり、28歳で最初の手術をしている。10年後に2度目の手術、15年後には人工弁を入れ、現在ペースメーカーをつけている。ハンディキャップのある身なのだ。弟の手配で、2日後の13日から家政婦が「9~18時」で日参することに。

「痛くてまったく動けない私にとって、差し迫った大きな問題は、『トイレの困難をどうするか』ということでした」

2日目まで「這ってでも行かなきゃ」と自力でトイレに向かっていたが、3日目に家政婦が来たタイミングで発想を切り替える。「私は、おむつをします」

同じ女性であるとはいえ、家政婦は家族ではない。そこに屈辱を覚えなかったのだろうか。


「そんな『屈辱だ』なんて言っていられない。痛くて、動けなくて、どうにもならないから、自分から言ったんです」

こんなとき、澤地さんの思い切りのよさが発揮されるのだ。

「具合が悪ければ誰でも、おむつはするでしょう。だから、いまは仕方ないと。根が楽天的なもので、『これで終わりだ、ずっと寝たきりだ』なんて絶望はまったくなく、その先には当然『おむつを取る日』が頭にあったんです」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.