くらし情報『『地球の歩き方』40年編集者の“作り方”伝説「中国に自由旅行がなかった頃…」』

『地球の歩き方』40年編集者の“作り方”伝説「中国に自由旅行がなかった頃…」

読者の裾野を広げるとともに編集方針も徐々に変わっていった『地球の歩き方』だが、変わらず大切にし続けていることもある。それが“現地取材”だ。

「地球の歩き方が長い間応援いただけている秘訣かなと思うのが、現地取材を徹底していることです。

改訂時の確認作業を、現地の人間に任せて行う方法もあるでしょう。でも地球の歩き方は1〜2年ごとに改訂を行う際、必ず制作スタッフ自らが現地を訪れます。現地の人にも協力をしてもらいますが、それだけだとどうしても日本から旅立ち、日本へ帰る旅行者の視点が薄くなってしまいます。長く現地に住んでいる方にとっての当たり前が、日本人旅行者にとっての当たり前ではないことも多い。日本人旅行者として、驚くこと、おもしろいこと、その視点を絶対忘れないために、そしてそれが読者にとってより良い本になると信じて、私たちは取材を行っているのです。


実は私以外にも長く携わっている制作者は多くて、80年代から作り続けている人だけでも10人近くいます。担当している国や地域には基本年1回以上のペースで訪れるので、それぞれに何十年分もの蓄積がある。その歴史も編集室の財産かなと思います。

ちなみに表紙のイラスト、装丁デザインも、創刊からずっと日出嶋昭男さんなんですよ!カラーリングやタイトルの斜体とともに、あのイラストは『地球の歩き方』の目印になっているのではないでしょうか。

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