くらし情報『「これまでの常識が通じない」医師が警戒するオミクロン株の感染力』

2021年12月17日 06:00

「これまでの常識が通じない」医師が警戒するオミクロン株の感染力

私自身、2回目接種から150日後に受けた検査では、抗体がほぼなくなっている状態でした」

そのために求められるのが、迅速な“ブースター接種(3回目の接種)”だ。しかし、既存のワクチンでオミクロン株に対する効果は期待できるのだろうか。

ワクチンがウイルスを攻撃するための標的となる、“スパイクタンパク質”と呼ばれる部分の変異が、オミクロン株では30カ所以上にものぼる。そのため「ワクチン効果は下がる」と考える専門家は多い。モデルナ社のCEOも「現行のワクチンではオミクロン株への効果は下がる」と言及している。

南アフリカの国立感染研究所は、従来型に感染し、免疫を獲得している人が“再感染”するリスクが、デルタ株などに比べ3倍も増していると発表している。

■3回目接種で、抗体値を高める

さらにヨーロッパでは、2回のワクチン接種を済ませている人がコロナに感染する“ブレークスルー感染”の頻度が高まるというデータが出ているのだ。

「たしかに、ワクチンはウイルスが変異するたびにその効果が下がるものです。
しかし、それは感染予防効果であって、重症化予防に関しては、従来型もデルタ株でも大きな差はなかったため、オミクロン株に対しても期待できます」

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