2021年12月22日 15:50
映画監督・安藤桃子さん「母がプレゼントしてくれた、妹、安藤サクラとの絆」
そこに育つ若い世代のポテンシャルを引き出したいと思っていました」
地元の学生やビジネス世代を募って、“人生の表現を一緒に学ぶ”演劇集団「桃子塾」も開講してきた桃子さんは、仕事と育児の両立の念頭に、娘と水入らずで向き合う時間を設けているのだ。
最新エッセイ『ぜんぶ 愛。』(集英社インターナショナル)でも次のような記述がある。
《一日ひとつ、娘との集中したわくわく、楽しい時間を持つようにしている》
この母・和津さんの教えは、エッセイストという仕事を持ち忙しかった和津さん自身が実践してきたものだったと、桃子さんは思い起こす。
■「サクラが生まれたとき、4歳の私に母が『妹ができておめでとう!』と」
「幼いころの私は、母との毎日の5分間が来ると『キターッ』と思って飛び込んでいった。『仕事しながら』『家事しながら』ではない、“私だけのお母さん”でいてくれる時間がちゃんと感じられた。母になって思うのは、『和津さんすごいな!』ってことでした」
桃子さんは、幼少のころ母に与えられた「もうひとつのこと」についても語ってくれた。
「それは、妹・サクラが生まれたとき、4歳の私を母が祝ってくれたことです。